ことばの通い路

たまに何か書きます

ボヘミアン・ラプソディ

先日、かねてより楽しみにしていた映画を観に行ってきました。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』公式サイト 大ヒット上映中!

詳しくは公式HPを観ていただきたいと思いますが、簡単に言うと英国の誇る伝説的バンド「QUEEN」の栄光を描いた伝記映画です。

タイトルの『ボヘミアン・ラプソディ』というのは、QUEENの曲のタイトルをそのまま使っています。

www.youtube.com

We will rock you』や『I was born to love you』*1などと並んでQUEENを代表する曲の一つだと言えるでしょう。

基本あまり洋楽を聴かない私ですが、ほとんど唯一ファンだと言える洋楽バンドがQUEENなのです。
(といっても全楽曲を網羅しているというほど深く知っている訳ではなく、あくまで有名曲はある程度抑えている程度のライトなファンです)

予告の段階で非常に興味を惹かれ、公開翌日という早い段階で映画館に行ってきました。
にもかかわらず記事の公開が2週間近く遅れてしまったのは反省しております……

以下では、映画を観てきた感想を語っていきたいと思います。
ネタバレもわずかですが含みますので、気にする方はここで引き返していただけると幸いです。


映画の感想(多少のネタバレ含む)

  • メンバーの再現度

今作はQUEENの活動を振り返りその活躍を描く物語となっているため、俳優の方々はQUEENの各メンバーになりきって演じている訳ですが、正直に言って非常に高い完成度だったと思います。

というかほぼQUEENそのものでした。

ドラムのロジャー・テイラー、ベースのジョン・ディーコン、ギターのブライアン・メイはビジュアル面も非常によく再現しており、楽器を演奏しているシーンなどはほとんど本人かと見紛うようなレベルです。

ボーカルのフレディ・マーキュリーは、見た目こそややスケールダウンしている感はあります。しかしひとたびマイクを持つと、まるで本人が憑依したかのように完璧にフレディを演じていました。
拳を振り上げる動作などの細かな動きのクセもコピーしており、メンバーをバックにステージ上で歌う様はまさに私がYoutubeなどで何度も見たQUEENフレディ・マーキュリーそのものでした。

  • 音楽へのこだわり

劇中に登場する演奏シーンは基本的にQUEENのマスターテープから取り出して使っているため、本物QUEENの音楽を聴くことができます。
映画館の大スクリーンでQUEENの名曲を聴けるというだけでもお金を払う価値があると思いますね…

キャストも演奏しているフリではなく実際に演奏しているため、映像と音楽の違和感も全くありません。

今作で音楽プロデューサーとして製作に加わっているQUEENロジャー・テイラーブライアン・メイも楽器の演奏を教えています。
特にリードギターであるメイを演じたグウィリム・リーは、メイ本人が「映像を見たら本当に自分に見えた」とまで言っていることからも完成度の高さがうかがえます。*2

ちなみに、メイの愛用ギターであるレッド・スペシャルは100年以上前の暖炉の廃材から造られた自作ギターであり、これとジョン・ディーコンが製作したディーキーアンプとを組み合わせることで、QUEENサウンドの中心となるあの唯一無二の音色を奏でることができる訳です。
しかもメイはピック代わりに6ペンス硬貨を使って弾いており、それも独特な音色に寄与していると思われます。

このあたりのエピソードは映画では触れられていませんでしたが、作中で語られていたように斬新で奇抜な曲作りをしていたQUEENを代表するエピソードの一つとして、簡単に取り上げました。

今作はQUEEN結成から伝説的なパフォーマンスを見せたライヴエイドまでを中心として描かれています。

中でも映画のクライマックスを飾るライヴエイドのシーンは圧巻の一言でした。

www.youtube.com

実際のライヴエイドの映像です。もしまだ映画を観ていないと言う方は一度この映像に目を通してから行かれるとより大きな感動を味わえると思います。

私が一番好きなシーンは2:14辺りからのブライアン・メイのギターソロなのですが、上映開始当初から緩みつつもなんとか堪えていた涙腺がここにさしかかったタイミングでついに崩壊し、その後エンディングまでずっと涙が止まりませんでした。

ただ一つ、映画の謳い文句で「永遠に語り継がれるラスト21分」と言いつつも2曲ほど削っていましたかね。この映像で言えば12:08~17:18までは映画ではカットされていたように記憶しています。尺の都合もあったのかもしれませんがここはフルで観たかったというのが本音です。

おわりに

映画全体を振り返ると、名曲と共に時系列でQUEENの活動を追っていき最後はライヴエイドで大団円という形になっており、QUEENをよく知らないという人でも十二分に理解でき、楽しめる内容になっていると思います。

もちろん知っている人は知っている人で楽しめるエピソードも沢山描かれており、このあたりのバランスの絶妙さはまさに大衆的評価を受けつつも常に斬新な音楽を作り続けていたQUEENならではだなと感じています。


もっと語りたいことがあったような気もしますが、この記事を書くまでに多少時間があいたこともありあまり言葉になって出てきません。
正直観る前の期待値を大幅に超えた完成度で、映画を観た直後は半ば放心状態で脳内もよくまとまっていなかったことも影響していると思います。

振り返ってみると感想というより映画の紹介みたいになってますね…
時間が許せばもう一度冷静に観て感想らしい感想を書きたいと思っていますが、ちょっと難しいかもしれません。

と言うのも、もう一度観て一回目に受けた感動を超えられるかどうかという疑念が自分の中にあり、それならばとにかく衝撃に押しつぶされるだけで終わった初回の感動を抱き続ける方がいいのかと思ったり思わなかったり……


ともあれ、まだ映画を観ていないという方がこの記事を読んで、多少なりとも観てみようかなという気を持っていただけたなら書いた甲斐があったというものです。
その意味では紹介的な内容になってしまったことが逆に良かったかもしれません。


それではこの辺りで、筆を置かせていただきます。読んでいただきありがとうございました。

*1:Vo.フレディのシングルを後にQUEENの曲として再編

*2:https://www.youtube.com/watch?v=-QmHiaXVGlQ